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3連勝ならず…スピースは早くも次なるメジャーに照準
2日目に伸ばしあぐねるも4位Tフィニッシュ!メジャー3連勝はならなかったが十分に存在感は示した(撮影・岩本芳弘)

<全英オープン 最終ラウンド◇20日◇セントアンドリュース・オールドコース(7,297ヤード・パー72)>

ベン・ホーガン以来の「マスターズ」からメジャー3連勝へ、あと1打、届かなかった。セントアンドリュースで開催された「全英オープン」の最終ラウンド。首位と1打差の4位からスタートしたジョーダン・スピース(米国)はトータル14アンダーまでスコアを伸ばしたものの、プレーオフに進むことはできずメジャー連勝は“2”でストップ。それでも、21歳はこれまでの2つのメジャーと同じように観客に向かって拍手をうながしながら、静かにコースをあとにした。


首位とは1打差。トータル11アンダーからスタートして、流れをつかんだのは序盤。1番でバーディを奪うと5番、6番も連続バーディとして、メジャー3連勝を確かに、予感させた。「精神面でミスをした」と8番でダブルボギーを叩くも、9番、10番と連続バーディでバウンスバック。16番では長いスネークラインをねじ込んでついに、「カモン!」雄叫びと共に首位に並んだ。

続く17番では2メートルのパーパットを決めきれず、ボギー。チェンバーズベイで行われた、「全米オープン」では17番でのダブルボギーから、最終18番でバーディを奪って優勝を決めている。勝ち方を知る21歳は果敢に攻めたが、「残念なのがセカンド。ティショットを曲げてしまったから、得意のロブウェッジを使えなかった」。無情にもボールはグリーンをこぼれ、歴史の扉を開くことはできなかった。

「今日の目標は、4アンダーだった。今日のラウンドはとても良かった。ソリッドなゴルフができたし、チャンスもそんなに逃さなかった。今日のゴルフができていれば「全米オープン」でも数打差をつけて勝つことができていたんじゃないかな」。描いたプランには1打及ばなかったものの、納得のいくゴルフ。「今週はスペシャルな戦いができた。誰が勝つかわからない(ホールアウト時点で)が、勝った人がすごかっただけだ」ホールアウト後の表情にもどこか満足感がにじんだ。

3連勝は逃したもののメジャーはもう一つ残っている。「一年でメジャーで3勝した選手が何人いるかしらないけど、多くはないはずだ。タイガーがやったのは知っているし、ジャックもやったはずだ。それが次のゴール。今後2週間ほど休んで、全米プロに照準を合わせる」。「全米プロゴルフ選手権」の開催されるウィスリングストレイツは全米、全英に続きまたもリンクス風コース。相性の良さはもはや言うまでもない。