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デイ、プレーオフ残れず涙…「メジャーに勝ちたくて仕方ない」
最終18番のバーディパットを外し、顔を覆うジェイソン(撮影・岩本芳弘)

<全英オープン 最終ラウンド◇20日◇セントアンドリュース・オールドコース(7,297ヤード・パー72)>

メジャーでは過去6度のトップ10入り。しかし、ジェイソン・デイ(オーストラリア)はまたもビッグタイトルの頂に届かなかった。スコットランドにあるセントアンドリュース・オールドコースで開催された、メジャー第3戦「全英オープン」。トータル12アンダーの首位タイからスタートしたデイだったが、この日は2バーディ・ノーボギーの“70”でスコアはトータル14アンダー止まり。プレーオフに1打及ばず、ガックリと肩を落とした。


決めればトップに並ぶ最終18番ホール。デイのピン奥からのバーディパットは力なく、カップ手前20センチで止まった。呆然と立ち尽くし顔を覆うデイ。その眼にはうっすらと涙も浮かんだ。

「いつも通りラインを読んで、良いストロークをすることだけを心掛けた。強すぎてオーバーしすぎるのはイヤだったから、普通に打って決めたいと思った。しかし残念ながら、曲がってショートしてしまった。どうにかメジャーに手が届くようにハードワークをしているのに、あの終わり方には失望している」。18番グリーンの真ん中でデイのまわりだけ時が止まったかのようだった。

先月の「全米オープン」では2日目の最終日にめまいで倒れながら、3日目には首位に並んだ。しかし、最終成績は9位タイ。今大会も同じ流れで優勝を逸した。「バックナインはタフだった。気をつけたのは忍耐強く辛抱すること。後半に勝負できるようにしたかった」。その言葉通り難しい後半をノーボギーで乗り切ったが、バーディ合戦の中18ホールで2バーディは物足りないと言わざるを得ない。

「メジャーには本当に勝ちたくて仕方がない。最高で最強のショットでつかみとりたい。正しい方向には向かっている。今は我慢するしかない」。今は耐える時間。厳しい表情で絞り出した。