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ザック・ジョンソン「言葉にならない」 2つ目のメジャーに歓喜
見事栄冠に輝いたザック、奥さんと熱いキス!(撮影・岩本芳弘)

<全英オープン 最終ラウンド◇20日◇セントアンドリュース・オールドコース(7,297ヤード・パー72)>

スコットランドにある、セントアンドリュース・オールドコースを舞台に行われた、144回目の「全英オープン」は3つ巴のプレーオフの末ザック・ジョンソン(米国)が制した。聖地連勝を狙った2010年覇者ルイ・ウーストハウゼン(南アフリカ)、マーク・リーシュマン(オーストラリア)と全英の規定による4ホール(1番、2番。17番、18番)のプレーオフを戦ったジョンソンは4ホールを1アンダーで回り、2007年の「マスターズ」以来2つ目のメジャータイトルを手にした。


トータル9アンダーからスタートした正規のラウンドでは序盤から猛ラッシュをかけた。
2番のバーディを皮切りに12番までで7つのバーディを量産。難所の続く終盤は13番でボギー。さらに17番もボギーとし一歩後退したものの、最終18番では値千金のバーディを奪って、かみしめるようにしゃがみ込みながらガッツポーズを繰り出しクラブハウスリーダーとなった。

迎えたプレーオフ。「1番と2番は、絶対に取らなくてはいけないと考えていた」。1番、2番と決してやさしくないバーディパットをねじ込みプラン通りゲームをリード。「自分の最高のチャンスを作ることを心掛けた。他の2人はトップクラスの選手だから」。17番はボギーとしたものの、慌てない。18番はバーディは逃したもののパーで上がり、見事に逃げ切って見せた。

2007年に「マスターズ」を勝って以降、2011年を除くすべての年度で勝利を挙げ続けてきたが、メジャータイトルには届かずに悔しい思いも抱えてきた。一言ずつかみしめるようにジョンソンは言う。「長かった。言葉にならない。全英オープン優勝できるなんて、夢がかなった。ギャラリーも素晴らしかった。ありがとう。キャディのダミアンそして私のワイフ、キムにも感謝したい。愛している」。

チャンピオン・ゴルフ・オブ・ザ・イヤーとして迎え入れられ、クラレットジャグの前に立ったジョンソンは天を仰いで大きく息を吐く。この一週間、雨と風に悩まされた聖地の空には青空が広がっていた。