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日本勢は“78”で後退 池田勇太はミス頻発パットにあきれる
池田勇太、残念ながらムービングデーにスコアを伸ばせず65位に後退|(撮影:岩本芳弘)

<全英オープン 3日目◇16日◇ロイヤルトゥルーン(7,190ヤード・パー71)>

2日目に続いてリンクスに吹いた風と雨。スコットランドにあるロイヤルトゥルーンで開催されている、海外男子メジャー第3戦「全英オープン」の3日目。決勝ラウンドに残った日本勢・池田勇太と市原弘大は共に“78”を叩いて下位に沈んだ。


トータルイーブンパーの27位タイから出た池田は、終始パターに苦しめられた。5番パー3では、3メートルのパーパットを外すと、返しの50センチもカップを抜けてダブルボギー。茫然と立ち尽くし、しばらくその場から動けなかった。

9番では2メートルのパーパットがカップフチに止まった。15番は3パット。16番パー5もグリーン外からパターでの寄せが1メートルオーバーして返しを外した。パッティングのミスを挙げればきりがない。「入れられるかどうかは自分次第。入れられなければ下手だし、入れられれば上手というだけ」。ホールアウト後はあきれたようにこの日のプレーを吐き捨てた。

トップ10に入れば来年大会の出場権も得られたが、上位からは遠く離れた65位タイ。「ここまでスコアを崩しているので、もう何も考えずにやるだけ。一つでも上を目指して次の試合につなげたい」。全米プロにオリンピック。まだ大きな舞台が待っているだけに、最終日を実りあるものにしたい。

初のメジャーでの予選通過に涙した市原は10番でダブルボギー、続く11番では3打目を右サイドの線路に打ち込むなど“8”を叩いて失速。トータル11オーバーの80位で3日目を終えた。「10番、11番で洗礼を浴びたような感じ」と苦笑まじりに振り返ったが、そんな苦しみもメジャーの決勝ラウンドという舞台が緩和してくれる。

「こんな中でできることが幸せなことなので、噛みしめながらプレーした」。最終18番はバーディで締めて最下位も脱出。「終盤は風に対して自分の中で打てるようになり、感じをつかみ始めている。明日も天候悪いとは聞いているけど、そんな中で最終日どれだけできるかが次につながる」。この時間が終わることが少し寂しそうに最終日を見すえていた。