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いつかのリベンジへ ブービーの市原弘大「また来る理由ができた」
市原、悔しい順位だがまた新たな目標を得た|(撮影:岩本芳弘)

<全英オープン 最終日◇17日◇ロイヤルトゥルーン(7,190ヤード・パー71)>

スコットランドにあるロイヤルトゥルーンで開催された、海外男子メジャー第3戦「全英オープン」。最終ラウンド“78”でスコアを7つ落とした市原弘大はトータル18オーバーで4日間を終えた。初出場の2012年大会は156人中140位で予選落ち。2度目の全英は予選通過は果たしたものの81人中79位タイ。予選通過を果たした喜びは、新たな悔しさに変わった。


最後まで攻め続けた4日間だった。日に日に強さを増した風への対応能力も「少しはコースの枠内に飛ぶようになった」と確かな上達も実感した。だけど、やればやるほど足りないものばかりが見えてくる。「スピンを抑えて低い球とかそういうところが技術不足。低くは打ててもスピンがはいると横風で流される。いろんな選手見てると風の下をくぐらせて来る強く流されない球を打っている。こういう天候でもやれるような技術の幅が必要だと思った」。

アジアンツアーを経験しただけに海外志向も強い市原だが、海の向こうへの思いは米国よりもむしろ欧州にある。アジアンツアーとの共同開催大会も多い欧州ツアーは出場権確保の道筋も描きやすい。日本で開催される「パナソニックオープン」も世界へつながるルートの一つだ。それだけにどのメジャーよりも欧州での最高峰タイトル「全英オープン」に強い思いを持っている。

「前回は一番下あたりで予選落ちで。今回は予選は通ったけど一番下あたりで、また来る理由ができた。ある意味良かったと思う。ヘンにいいとこいたら次どうしたらいいのかなという感じにもなったと思うし、次があるって考えてやった方が僕らしい。より強く、戻ってきたいなという思いを持てる」。

3度リンクスに戻ってくるために何が必要なのか。「戻ってくる最高の形はワールドランキングで入ることだと思う。それにはもちろん優勝も必要だし、優勝したいなと思う」。うれし涙と悔しさのリンクスでの4日間。苦しんだ借りは必ず返しに帰ってくる。