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全英制覇のステンソンに母国の先輩パーネビックがかけた言葉
母国にとっても大きなメジャー制覇となった|(撮影:岩本芳弘)

<全英オープン 最終日◇17日◇ロイヤルトゥルーン(7,190ヤード・パー71)>

ロイヤルトゥルーンで開催された、今年の「全英オープン」制覇を達成したヘンリック・ステンソン。フィル・ミケルソン(米国)との熾烈な戦いの先にあった自身にとって初のメジャータイトルは、母国スウェーデン男子にとっても初のメジャータイトルだった。


近代のスウェーデンゴルフは元世界女王アニカ・ソレンスタムが引っ張っていた。ソレンスタムだけでメジャー通算10勝を含む72勝。しかし、ステンソンらが奮闘していた男子ゴルフはメジャータイトルが遠く、スウェーデン男子勢はなぜメジャータイトルが獲れないかと言った議論が起こることもしばしばあったという。

そんな状況も今は笑って振り返ることもできる。「パドレイグ(ハリントン)が全英オープンに勝つ前は“いつになったら欧州の選手がメジャー優勝するんだ”という議論があったけど、スウェーデン人のメジャー制覇にも長らく議論があった。そして、正直めんどくさかったよ(笑)」。

ステンソンはスウェーデン男子ゴルフの先輩でもある、イェスパー・パーネビックからこんなメッセージをもらっていた。「俺がフィニッシュできなかった仕事を終わらせてくれ」。その言葉を受けた40歳は確かに大きな仕事をやってのけた。「誇りを感じている。スウェーデンのゴルフ界にとっても、特大の出来事だ」。リンクスのチャンピオンはクールな表情で胸を張った。