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スペインからの追い風を受けて ガルシアが2つ目のメジャータイトルへ
公式会見でにこやかに応対するガルシア|(撮影:GettyImages)

<全英オープン 事前情報◇17日◇ロイヤルバークデール(7,156ヤード・パー70)>

再び特別な一週間となるだろうか。4月の海外男子メジャー「マスターズ」で初のメジャー制覇を成し遂げたセルヒオ・ガルシア(スペイン)が、リンクスでのメジャーに凱旋だ。74試合目で成し遂げたメジャー制覇への第一歩目は、16歳で出場した1996年の「全英オープン」。グリーンジャケットを手にした神の子がクラレットジャグ獲得に挑む。


この日は前回2008年大会でロイヤルバークデールを制したパドレイグ・ハリントン(アイルランド)に続いて公式会見に出席した。次週に結婚式を控えて公私共に充実した状態とあって“どちらにフォーカスするか難しいのでは?”という質問も飛んだが、「ノー!全英オープンに決まっているから、心配しないでいい(笑)」と笑い飛ばした。「ウェディングの準備は、アンジェラが進めてくれているしね。来週が楽しみなのは当然だけど、今週もすごくエキサイティングだ。日曜日に勝利のチャンスが残っていたらファンタスティックだね」。

メジャーチャンピオンとして自身への注目度はさらに高まっているが、「クローゼットにグリーンジャケットが増えてうれしいけど、他は何も変化はないよ」と自然体を強調。3日後に控えた本戦に向けては「ワクワクしている。何度もいうけど、全英オープンは最も好きな大会の一つ。以前にもリラックスしてプレーしていい大会を過ごせたこともあったし、そうでもないこともあった。木曜日の朝1番のティグラウンドに立つと緊張する。それは変わることはない」と話した。

母国からの追い風も吹いている。欧州ツアーの「アイルランドオープン」ではジョン・ラームが優勝。さらに先週の「スコットランドオープン」はラファエル・カブレラ・ベロが制すなどスペイン勢の優勝が続いている。さらに、ウィンブルドン選手権・女子シングルスではガルビネ・ムグルサが優勝。「ラファ(エル・ナダル)も全仏で優勝したしね。スペインスポーツ界にとってはとてもいい年になっている。スペインゴルフ界にとっても、当然いいことだ。とても興奮しているし、嬉しく思うよ。それが少しでも長く続くように頑張るだけさ」。

今大会は2014年から2位タイ、6位タイ、5位タイと上位でのフィニッシュが続いているが、もちろん満足もしていない。「いまだに悔しい思い出のままだ。勝つチャンスがあったのに勝てなかったからね」。何度も味わった惜敗の悔しさはグリーンジャケット1枚では癒せない。