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松山英樹は「“そこ”にいられる」 丸山茂樹も全英での躍進に期待感
左から谷原、松山、丸山!クラブハウスを背に記念撮影|(撮影:岩本芳弘)

<全英オープン 事前情報◇18日◇ロイヤルバークデール(7,156ヤード・パー70)>

全英オープン開幕を2日後に控えた火曜日。この日は前日までとは真逆の南寄りの暖かい風が吹く中、多くの選手が精力的に練習ラウンドをこなした。前日はラウンドを行わず練習場での調整にとどめた松山英樹は、谷原秀人、今年の全英アマチュア選手権を制した地元イングランドのアルフィー・プラントと共に18ホールを回った。


連日の好天により硬く締まった地面を確かめながら、注意すべきポイントをあぶりだしていく。練習ラウンド終了後はドライビングレンジに直行し打ち込みを慣行。さらに、アプローチ練習、パッティングと長時間を練習場で過ごし、本戦へ向けての調整を施した。着々とメジャータイトル奪取へ準備を整えていると言ってよさそうだ。

テレビ解説で現地入りしてこの日18ホール帯同した丸山茂樹も状態の良さにうなったひとりだ。「ショットはワールドクラスの音がする。集中が高まれば、飛距離ももっとでてくると思うし、春先に気になっていたトップからの切り返しも安定している。曲がりの幅は確実に少なくなってきている。ゴルフって完璧はないけど、7割以上のクオリティを維持していると思う」。

この日は217ヤードを9番アイアンで打った場面も目にして、度肝を抜かれた。「こっちが、これで打ってくるかなと思う1つくらい短いので打ってくる。ラウンドレポートしずらいよね(笑)。タイガー・ウッズが出てきた時みたいな。みんなが“別世界だよ”って言っているのをテレビで流していたのを思い出す」。ショット以外にもアプローチの上達が丸山の目にも顕著で、「はじめて会った時とは100倍違う。今は絶体絶命のところにいかない限りは許容範囲に寄せられるものはある」と太鼓判を押した。

これだけのものを持つ松山が優勝候補の一角であることは疑う余地もないが、天候含め運・不運に左右される要素も多いだけに「ブリティッシュオープンはちょっと何とも言えない」と丸山。それでも、「可能性的には十分ある。彼はパットとアプローチが冴えわたった瞬間に“そこ”にいられると思う」。言葉の端々に期待感をにじませた。