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悪天候に耐えた松山英樹、首位と6打差「悪い位置ではない」
この日の後半はショットが右に曲がり、苦しんだ|(撮影:岩本芳弘)

<全英オープン 2日目◇21日◇ロイヤルバークデール(7,156ヤード・パー70)>

目まぐるしく変わる天候に翻弄されながらの18ホール。首位と3打差の12位タイからスタートした松山英樹は4バーディ・4ボギー・1ダブルボギーの“72”でスコアを2つ落とし、トータルイーブンパーに後退した。それでも、全体を見れば「しんどかったです。みんなもしんどかったと思います」と語るように、この日アンダーパーをマークしたのはわずかに8人。首位とは6打差に広がったものの、順位は10位タイに浮上した。


強風のち大雨。そして、一時の静寂のあとは雨と風が同時に松山を襲った。パーを重ねて迎えた6番パー4で突如大雨に見舞われると、セカンドショットを右に大きく曲げてボギーが先行した。しかし、大雨が去るとそれまで吹いていた風が嘘のようにおさまり穏やかなコンディションに変化。7番パー3でティショットを1メートルにつけてバーディを奪うと、続く8番パー4もセカンドを2メートルにつけて連続バーディとした。

その後は雨が降ったりやんだりを繰り返す中、松山のゴルフも一進一退。中盤はショットが右に出るミスが続き10番、11番と連続ボギーを叩くなどスコアを落としたが、14番パー3のバーディで悪い流れを断ち切ると、16番パー4では約12メートルのロングパットを放り込んでスコアをスタート時の2アンダーまで引き戻した。しかし、続く17番パー5ではトラブル。

左のセミラフから3番アイアンを握ったセカンドショットは、「(目の前の丘)上を越えるので普通に打ったけど、引っ掛けてしまった」と左サイドのギャラリーのさらに奥のブッシュに入るトラブル。ブッシュにわけ入って何とか5ヤードほど出すも、ボールはベアグラウンド。4打目をグリーン奥に外すと、コロがしの寄せもピンをオーバーしてダブルボギーを喫した。

「4打目がもったいなかった」と悪天候とショットの不調を振り返ればキリがないが、難しいコンディションの中上位に踏みとどまったことは評価できる。「良かったと言えば良かったし、もう少しできたと言えばできた。でも悪い位置ではないのでいいかなと思う」。トップを走るのはジョーダン・スピース(米国)。「上の6アンダーは落ちてこないと思うので、明日5アンダーくらいを目指していけばいい」。首位とは6打差がついたものの、もちろんあきらめるはずもない。