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【石川遼・復活優勝へ】プロ転向から現在まで、10年の軌跡を振り返る
今年でプロ11年目を迎える石川遼 そのキャリアを振り返る|(撮影:村上航)

高校1年でプロ転向後、圧倒的な存在感を見せ付けてきた石川遼。2013年からは米国を主戦場として戦ってきたが、6年ぶりに日本に帰ってくる。

石川遼の新章幕開けの舞台は、初上陸となるシンガポール。国内ツアー第1戦「SMBC シンガポールオープン」が開幕し、石川は首位と4打差の2アンダー暫定11位タイで初日を終えた。18年はかつての存在感を再び示すことができるのか。これまでの石川の遍歴を振り返る


<2008年>
●1月
記者会見を行い、プロ転向を宣言。
16歳3ヵ月24日、史上最年少プロゴルファーとなる。
日本プロゴルフ協会のプロゴルファー資格は2008年4月に取得。
●4月
「東建ホームメイトカップ」で国内ツアーデビュー。
5位Tで終わったが、第2、3ラウンドでは首位に立つなど優勝争いに加わる大健闘を見せた。
●8月
「関西オープン」でプロ転向後初優勝。
※92年から08年まで同大会はツアー競技外だったが、翌年09年よりツアー競技として復活した。
●11月
「マイナビABCチャンピオンシップ」でプロ転向後ツアー初優勝
→2010年までのシード権を獲得。
賞金ランク5位に入り、17歳で獲得賞金1億円を突破

<2009年>
●4月
「マスターズ」
2008年最後の世界ランクが60位(出場権は年末の50位まで)だったため、
出場権を得られなかったが、高校生として参戦した日本ツアーでの活躍が認められるなど特別招待として参戦(73位で予選落ちとなった)。
●6月
「〜全英への道〜ミズノオープンよみうりクラシック」で優勝。
→海外メジャー「全英オープン」への出場権を獲得。
●8月
「サン・クロレラクラシック」で優勝。
4日間首位の完全優勝。
●9月
「フジサンケイクラシック」で優勝。
→賞金ランクトップに踊り出る。
→世界ランクが自身最高の47位に入った。
→世界選抜と米国選抜の対抗戦「ザ・プレジデンツカップ」(10/8開幕)にキャプテン推薦で世界選抜メンバーに抜擢。(※2年に1度行われる同大会は、各チーム12人ずつで競い、世界選抜には9月の世界ランキング上位者らが選出される。)
●10月
「コカ・コーラ東海クラシック」で優勝。
→2年連続で獲得賞金1億円突破。
●12月
「日本シリーズ」で19位タイ。
→18歳で賞金王戴冠が確定。
→ジャンボ尾崎が1973年に26歳で達成した、最年少賞金王記録を更新した。
●12月
12月31日発表された09年最後の世界ランクで30位に入り、海外メジャー「マスターズ」出場を確定させた。

<2010年>
●4月
2年連続で「マスターズ」出場も、予選落ち。
●5月
「中日クラウンズ」で、首位と6打差の18位タイからスタートして逆転優勝。2位に5打差をつけてシーズン1勝目を挙げた。
→最終日に12バーディを奪い、“58”をマークして世界主要ツアー新記録を更新。
●9月
「フジサンケイクラシック」
高校の2学年先輩・薗田峻輔とのプレーオフを制して自身初の大会連覇。
●11月
「三井住友VISA太平洋マスターズ」で優勝。

<2011年>
●プロデビュー以来初の年間未勝利で終わったが、5度のトップ3入りで国内ツアー賞金ランクは3位に入った。

<2012年>
翌年からの米国ツアー参戦に向け、12年は米国ツアーに17試合参戦。
3月の「プエルトリコ・オープン」で2位、5月の「ザ・メモリアル・トーナメント」で9位に入るなど、87万ドルを獲得。シード権獲得ラインとなる、約65万ドルを上回って13年の米国ツアーへの出場資格を手に入れた。
●11月
「三井住友VISA太平洋マスターズ」で2010年の同大会以来、2年ぶりの優勝を果たし、ホールアウト後には号泣する姿を見せた。
→史上最年少で国内ツアー通算10勝を達成した。

<2013年>
米国ツアーに本格参戦。
23試合に出場したが、トップ10入りは「HPバイロン・ネルソン選手権」の1試合のみ。

国内ツアーには5試合参戦。
「三井住友VISA太平洋マスターズ」の2位Tが最上位で未勝利に終わった。

<2014年>
米国ツアー24試合に参戦。
2位が1試合、トップ10入りは3試合と存在感を示せずに終了。
国内ツアー10試合に参戦。
●7月
「長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップ」
12年「三井住友VISA太平洋マスターズ」となる、2年ぶりの国内ツアー優勝を果たした。

<2015年>
米国ツアー28試合に参戦。
トップ10入りは2試合。
国内ツアー7試合に参戦
●9月
「ANAオープン」で優勝。
●12月
「日本シリーズ」で優勝し、メジャー初制覇を果たして15年を締めくくった。

<2016年>
米国ツアー6試合
国内ツアー6試合(KBCオーガスタで優勝)
●2月
米国ツアー「ウェイト・マネージメント・フェニックス・オープン」で、「力が抜けてしまう」という腰痛のため欠場。3月末、自身の公式HPで「腰椎椎間板症で、椎間板ヘルニアの一歩手前」と発表した。公傷制度(ケガや病気による長期の欠場を出場試合で保証するもの)が認められ、一時ツアーから離脱した。
●8月
国内ツアー「RIZAP KBCオーガスタ」で本格復帰。初日に“66”をマークしてトップ発進を決めると、一度も首位を譲らずに完全優勝を達成した。
●10月
米国ツアー「CIMBクラシック」で約9ヵ月ぶりに米国ツアー復帰。10位タイと好成績を収めた。

<2017年>
米国ツアー20試合(トップ10入り1回)
国内ツアー7試合(ダンロップフェニックスで27位T、カシオワールドオープンで2位T)
フェデックスカップポイントランキング175位で米国ツアーのツアーカード喪失。入れ替え戦の賞金ランクは31位に終わり、ツアーカード獲得の望みだった25位から漏れて出場権を得られなかった。
●10月
「日本オープン」で国内ツアー復帰を果たすも、ここから「ブリヂストンオープン」、「マイナ日ABCチャンピオンシップ」、「HEIWA・PMGチャンピオンシップ」、「三井住友VISA太平洋マスターズ」と5試合連続で予選落ち。
●11月
「ダンロップフェニックストーナメント」で国内ツアー復帰後、初の予選突破。27位タイに入って弾みをつけると、翌週「カシオワールドオープン」では2位タイに入り、復調の兆しを見せた。

【石川遼 国内ツアー戦績】

■2008年
・賞金ランク 5位
・獲得賞金 1億631万8166円
・平均ストローク 70.89(16位)
・優勝回数 1回
・トップ10 7回
・出場試合数 24

■2009年
・賞金ランク 1位
・獲得賞金 1億8352万4051円
・平均ストローク 69.93(1位)
・優勝回数 4回
・トップ10 10回
・出場試合数 22

■2010年
・賞金ランク 3位
・獲得賞金 1億5146万1479円
・平均ストローク 69.92(4位)
・優勝回数 3回
・トップ10 10回
・出場試合数 22

■2011年
・賞金ランク 3位
・獲得賞金 9828万2603円
・平均ストローク 70.09(3位)
・優勝回数 0
・トップ10 10回
・出場試合数 22

■2012年
・賞金ランク 7位
・獲得賞金 7817万8145円
・平均ストローク 70.43(5位タイ)
・優勝回数 1回
・トップ10 8回
・出場試合数 19

※下記より、主戦場を米国男子ツアーへ
■2013年
・賞金ランク 65位
・獲得賞金 1492万0000円
・平均ストローク 70.63(−)
・優勝回数 0
・トップ10 1回
・出場試合数 4

■2014年
・賞金ランク 19位
・獲得賞金 5285万6504円
・平均ストローク 71.05(20位)
・優勝回数 1回
・トップ10 2回
・出場試合数 10

■2015年
・賞金ランク 6位
・獲得賞金 8778万8433円
・平均ストローク 70.07(−)
・優勝回数 2回
・トップ10 4回
・出場試合数 7

■2016年
・賞金ランク 19位
・獲得賞金 4437万1593円
・平均ストローク 69.67
・優勝回数 1回
・トップ10 5回
・出場試合数 6

■2017年
・賞金ランク 68位
・獲得賞金 1414万8888円
・平均ストローク 72.86(−)
・優勝回数 0
・トップ10 1回
・出場試合数 7