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3年ぶりホストVなるか!? 好調ミズノ勢それぞれの思惑とは?
ホスト戦争勃発だ! 小林正則は首位と1打差で決勝に臨む|(撮影:鈴木祥)

<ミズノオープン 2日目◇25日◇ザ・ロイヤルゴルフクラブ(8007ヤード・パー72)>

5年ぶりの復活優勝を懸けて、小林正則がミズノ契約のホストプロ最上位となる4位タイで決勝ラウンドに進む。トータル3アンダーは首位グループと1打差。十分に頂点を狙える位置にも「頭がくらくら」と、強風吹き荒れる難コースの対応で疲れ切った表情を見せた。


2番でいきなりダブルボギーをたたいたときには、「重いものがのしかかってきた」と、一瞬落ち込みかけたが、「本当によく耐えたと思います」の言葉どおり、その後は4バーディ・2ボギー。終わってみればスコアを落とすことなく、ホストプロとしての重圧にも打ち克ってみせた。

2013年の「日本オープン」制覇以降、スランプに陥り苦しい戦いが続く小林だが、「ショットに対する怖さが減ってきている」と、視界は開けてきている。あしたは予定では8007ヤードの史上最長ヤーデージでの戦いが待つが、「タフになればなるほど誰にでもチャンスは出てくるので、上位は混戦になると思います」と、気を引き締める。「自分だけ前のティでやっていいですかね(笑)」と、持ち前の明るさでジョークを飛ばす余裕もある小林。ロングヒッターとしてならしてきた男の週末には期待が持てそうだ。

15年大会でホスト優勝を果たした手嶋多一も上位に浮上した。この日は143人中アンダーパーが12人のみ。そんななか、手嶋も2アンダーをマークし、トータルイーブンパーの16位タイで2日間を終えた。「こんなにいいスコアになるとは思っていなかった」と笑う手嶋だが、ベテランの味はやはり健在だ。

ミズノ契約プロとして最上位を狙うかとの質問に対しては、「コースが合っているから小林が有利でしょ」とおどけるが、「風は好き。これでホストプロとして4日間プレーできるのでよかった」と胸をなで下ろした。今季はここまで5試合で3度の予選落ち。「稼がないといけないから」と、奮起して決勝ラウンドに臨む。15年大会ではミズノのボールで優勝を果たし、昨年の「ANAオープン」では、翌日に発売を控えた新製品を使用して初日首位発進と、ミズノ愛を貫くのが手嶋流。小林VS手嶋の戦いに27位タイの武藤俊憲も加わり、熱きホストの戦いが繰り広げられそうだ。