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有言実行! 1週間にメジャー2つ決めた秋吉翔太「自分が1番ビックリ」
目まぐるしい一週間を送った秋吉翔太 2つのメジャーに挑む|(撮影:鈴木祥)

<ミズノオープン 最終日◇27日◇ザ・ロイヤルゴルフクラブ(8,007ヤード・パー72)>

3日目終了時に「全英も決めます」と話していた秋吉翔太。大会前の月曜日に予選会突破で「全米オープン」出場を決めたばかりの男が、うれしいツアー初優勝だけでなく、今度は「〜全英への道〜ミズノオープン」で勝利。「全英オープン」までも決めてみせた。


「みんなから『優勝する前にメジャーに行けてスゴいな』といわれていたので、優勝してメジャーに行くことになったのでよかったです」と、真っ黒に日焼けした顔をほころばせた。夢のような1週間を振り返り「疲れました」と、まずはホッとひと安心だが、ここからは大事な2カ月が続く。

次週の「日本ゴルフツアー選手権」に出場したのち、1週空けて全米オープン。翌週はホストプロとして「ダンロップ・スリクソン福島オープン」。そして7月の第3週は全英オープンだ。「自分が1番ビックリしています。去年のチャン・キムさんと一緒ですね」。昨年は、キムが「全米出場決定→ミズノでツアー初優勝→全英出場決定」を果たして、その後の大ブレークにつなげた。

シーズン当初はもちろんここまでの予定ではなかった。1月に自分に課したのが「トップ10に入るまで丸刈り」。先月の「中日クラウンズ」で3日目に首位に立ち、残念ながら4位に終わったが、丸刈りを卒業すると、今度はドリームウィークで一気に男子ツアーの中心人物にのし上がった。「去年が初シードなのに、まさか優勝までできるなんて」とは素直な感想だろう。とにかくビックリ満載の1週間になった。

ショットの総合力を示すトータルドライビング部門では昨年3位。「ショットには自信があります。ロングアイアンを駆使して、自分のショット力を信じて全英でもやってきたいと思います」。今大会は長くタフなコースに加え、強風対策も必要とされた。そこでただ1人、4日間アンダー。我慢比べを制してみせた。

ツアー初優勝を飾り、勢いに乗って海外メジャーに臨む秋吉。「8,000ヤードのコースで優勝できたので、全英のコースでも十分戦えると思います」と、いいきった。リンクスでのプレーの有無を来日していたR&Aのスタッフから聞かれると、「ない!NOです!」と、なんとも堂々たる受け答え。素直な性格に加え、前向きな鈍感力。スポット参戦で結果を残すのは厳しいとされてきた海外メジャーだが、秋吉なら何かやってくれそうな感じがする。