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旅人ゴルファー川村昌弘 初のスコットランド行きを決めるも「慰めにならない」
世界を股にかける川村昌弘がスコットランド行きの切符を手にした|(撮影:鈴木祥)

<ミズノオープン 最終日◇27日◇ザ・ロイヤルゴルフクラブ(8,007ヤード・パー72)>

「なんの慰めにもなりません」とは、惜しくも1打差で敗戦した川村昌弘。「〜全英への道〜ミズノオープン」最終日。海外志向が強く、世界中を旅するゴルファーが、トータルイーブンパーの2位タイで大会を終えた。全英への切符を獲得したが、肝心の試合に負けてしまっては表情も硬いままだった。


前半を2バーディ・1ボギーとして後半に入ると、15番でバーディ。ところが続く16番では「この日唯一のミスパット」と、3パットボギー。続く17番では、段を下る超ウルトラ難度の20メートルのロングパットを沈めて再び優勝戦線に浮上しながら、18番ではティショットをミスしてボギー。同じく2位タイで終えた小林正則同様、「悔しさしかない」と唇をかんだ。

こちらも小林同様、5年ぶりの優勝を目指した。「勝てると思ってやっていたので」と、小林との同組はマッチプレーのような雰囲気を醸し出した。9番ではバンカーからチップインバーディ。17番は前述のとおり「奇跡のパット」を決めた。「2回のスーパープレーがあって勝てないというのは力不足です」。運を味方にはつけたが、最後に勝利を逃した悔しさが口をついた。

ホールアウト後は悔しさいっぱいだったが、表彰式を終えて落ち着くと、全英行きを素直に喜んだ。会場はスコットランドのカーヌスティゴルフリンクス。「初のスコットランドです。ずっと行きたかった。目標だった場所なので、あとはどれだけ自分ができるか」と、気持ちは切り替えた。「今年は本当に手応えがあって、勝てると思ってプレーしています」と自信も失っていない。悔しさをバネにスコットランドの旅の前に、まずは日本でツアー2勝目を飾ってみせる。