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市原弘大は全英オープンならではの“お守り”をしのばせ3度目の挑戦
今回持参したお守りはなんとウィスキー!|(撮影:ALBA)

<全英オープン 事前情報◇18日◇カーヌスティGL(7402ヤード・パー71)>

6月の国内男子ツアー「日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」でプロ18年目にしてツアー初優勝を遂げた市原弘大。その優勝により、「SMBCシンガポールオープン」から同大会までの賞金ランク上位2名に付与される「全英オープン」の出場権を獲得。2年ぶり3度目の舞台に戻ってきた。そんななか、今回はリンクス対策で、あるものをキャディバッグにしのばせて戦うという。


3度目のリンクス挑戦は“奇跡”から始まった。過去2回の出場時は、いずれもロンドンを経由したが、手元に荷物が届かないハプニングに見舞われていた。今回もロンドン経由だったが「無事に届きました。奇跡です」と胸をなで下ろした。前週の金曜日に到着し、日曜日からコース入り。「過去2回に比べてフェアウェイが硬いです。月曜日は5番ウッドで転がって300ヤードいくこともありました。しかし、日に日に少し軟らかくなっているように感じます。バンカーを警戒しすぎて2打目の距離が残る状況も出てくるので、その辺をうまく考えながらやりたい」。ティショットのクラブ選びが一つのカギとなる。

3度目となる今回は、グリーン回りは、ほぼパターを使用する。「残り30ヤード付近からパター圏内でしょうね。転がしたほうが寄ります。ちょっと砲台になっているところは、2段グリーンのイメージですね」と、3度目の出場とあって、リンクス流のゴルフに慣れを感じる。

2年前のロイヤルトゥルーンでは、激しい風雨の中、耐えて予選通過(結果は79位タイ)を決めて思わず男泣きした。「あのときはすごくタフな状況でやりきった感が強かったですね。普段は成績的な目標は作りません。目の前の1打1打をしっかりやることに集中して、4日間頑張りたいです。ちょっと気がゆるんだら大たたきしてしまうので」と1打1打、自然と向き合う構えだ。そして今回は、“お守り”をキャディバッグにしのばせて戦うという。

普段日本では、開催地の地元にあやかってゆるキャラなどご当地グッズをキャディバッグにつけている市原。今回選んだのは全英オープンのキーホルダーと、スコッチウイスキーだ。「スコットランドは、スコッチを飲みながらプレーするのが伝統ですからね」。スコッチの名前はセントアンドリュースで、ゴルフボールサイズ。「大たたきして、飲みたくならないように集中してがんばります(笑)」。荷物がスムーズに出てきて始まった今回の遠征。スコッチウイスキーをお守りにして、前回の成績を上回る“奇跡的”な活躍を見せてくれるだろう。