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昨年の惨敗で奮起、宮里優作が全英OPに思うこと
インタビューに答える宮里優作|(撮影:村上航)

<全英オープン 事前情報◇18日◇カーヌスティGL(7402ヤード・パー71)>

腰痛の影響からプレーを控えていた宮里優作が大会前日の18日、現地到着後、初のラウンドを行った。一時は出場も危ぶまれていたほどの重症も、ギリギリのタイミングで全18ホールを回り、「楽しかった」と笑顔を浮かべた。


5月の欧州ツアー「BMW PGA選手権」で痛めて以来、試合には出場してきた。前々週の「アイリッシュ・オープン」では14位タイと健闘したが、急場しのぎで無理をしながらプレー。それがたたって、先週の「アバディーン・スタンダード・インベストメンツ スコティッシュオープン」は途中棄権している。

しかし「出られる方向で頑張ってきた」と、宮里本人と帯同しているトレーナーの懸命の努力が実り、世界最古のメジャーに間に合わせることに成功。2日前には“スイングしないラウンド”で18ホールをチェックしたが、ようやくこの日、大会中最難関とされるカーヌスティで初めてボールを打つことができた。

練習後の宮里は「きょうは(腰の状態が)良かった。久しぶりに、2カ月ぶりくらいで普通にクラブを振れて調子よく回れた。ちょっとうれしかったです」と明るい表情で語り、「アンダーパーで回りたい」と自信をのぞかせた。

「こっち(欧州ツアー)はこういうコースが多いので、パーを重ねて、3バーディくらい取って、あとは1ボギーか2ボギーに収めるゴルフができれば。それを基本にしておけば、少しずつかみ合っていってチャンスがどこかであると思う」

もちろんまだ完治したわけではないだけに、予断は許さない。

「(スイングは)70パーセントくらいまで行けている。ティショットはいいが、ライが変わるとちょっと怖いというのはある。思いきり打てないというのはまだある。歩いていると固まりやすくなってしまうので、ストレッチしながら回った。油断しないで今晩もケアしたい」

とはいえ、スタートラインにはたどり着いた。昨季の日本ツアー賞金王が、38歳にして海外ツアーに本格参戦した理由の1つに「去年この大会で悔しい思いをした」ことを挙げている。12カ月前は予選通過を果たせなかったが、「いろいろなことを見直して1年経過した」。

雪辱を図る宮里が目指すのは上位進出。注目のスタートは、日本時間の午後4時47分だ。