Skip to main content
ニュース
「成長を感じる」小平智 予選突破を決めた終盤の攻防
終盤に強さを見せた小平智|(撮影:村上航)

<全英オープン 2日目◇20日◇カーヌスティGL(7402ヤード・パー71)>

3度目の正直で予選を突破した。1オーバー、50位タイから出た小平智は、5バーディ・3ボギー・1ダブルボギーの「71」にまとめ、通算1オーバー、40位タイで大会初の決勝ラウンド進出を決めた。


終盤の攻防に成長を実感できた。13番を終えて小平のスコアは通算3オーバー。「予選カットは2オーバーだと思っていた」。実際には3オーバーまでが予選通過となったが、小平がラウンド中は3オーバーは圏外だったため、想定スコアは2オーバー。14番パー5で2オンに成功してイーグル逃しのバーディで通算2オーバー。続く15番パー4は2打目をグリーン奥にこぼして難しいアプローチが残ったが1.5メートルに寄せてパーセーブするも、16番パー3は1メートル足らずのパーパットを外して再び後退した。

「あのボギーがいいスイッチになりました。守りに入っていたので、あれで攻めるしかなくなりました」と、上がりホールが難しいカーヌスティで攻めのスイッチが入った。17番パー4はフェアウェイからの2打目ではピン方向を狙い奥8メートルに乗せ、ジャストタッチで沈めて通算2オーバー。最終18番パー4はティショットをドライバーで放ち、フェアウェイ右サイドをとらえて2打目を2メートルに乗せてバーディで締めくくった。

「このコースは小技が良くないとスコアにならないと思うので、そのあたりが成長したと思います。また、追い込まれたときに土壇場で自分のゴルフをできたのも良かった」。全英オープン過去2回の出場は、19オーバー(2013年)、11オーバー(2016年)と惨敗に終わり、リンクスは「苦手」と話していた。しかし、米ツアーメンバーとなり、ひと回りもふた回りも大きくなって結果を残した。「初めての予選通過なのでよかったという半面、まだまだできるかなという気持ちもあります。あとは上に行くだけです」。持ち前の攻撃力に加えて、耐える力も備わったことを残り2日でさらに見せる。