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満身創痍の宮里優作「アドレナリンを必死に出して、がんばった」
こらえて初の予選通過を果たした宮里優作|(撮影:村上航)

<全英オープン 2日目◇20日◇カーヌスティGL(7402ヤード・パー71)>

満身創痍の宮里優作が力を振り絞って予選突破を決めた。イーブンパー、32位タイから出た宮里は、1イーグル・2バーディ・2ボギー・1ダブルボギー・1トリプルボギーの「74」。最終ホールでトリプルボギーをたたいてひやりとしたが、通算3オーバー、65位タイで、全英オープン4度目の出場で初めて4日間戦えることとなった。

先週の欧州ツアー「スコティッシュ・オープン」は、腰痛のため第2ラウンドスタート前に棄権。今週の月曜日は、松山英樹、谷原秀人と練習ラウンドを行ったが、パッティングを中心としたショートゲームのみ。出場を見合わせることも視野に入れていたが、快方に向かった水曜日にようやく本格的な練習ラウンドをこなせた。

第1ラウンドは14番パー5でOBを打つなどしたが予選通過圏内の順位で、18ホール完走できたことに喜びを感じた。この日は「朝は張りがあった。振っていてやばかった」という状態。キレのある腰の動きができないため「ボールを中においてスリークォーターのドローボール」で戦った。5番でバーディ先行とするも8番ボギー、9番ダブルボギーとスコアを落として後半へ。12番で5メートルのパーパットを入れてしのぐと、いずれも10メートル以上という13番パー3のバーディパット、14番パー5のイーグルパットをねじ込んでV字回復を見せた。

17番をボギーとし、通算イーブンパーで迎えた18番パー4。3番ウッドで打ったティショットは、コース内を流れる川の岩に当たり左に跳ねてOB。打ち直しはフェアウェイをとらえたが5打目はグリーン右のポットバンカーへ入れるなど「7」でフィニッシュ。それまでの貯金がものをいい予選通過圏内を死守した。「(18番のティショットは)足が止まりましたね。カットしたい球ができずに逆球で左へ飛んでしまった。上がり3ホールは足がパンパン。踏ん張りがきかずに伸び上がってしまう」。2カ月前から腰痛が発症し、まともにトレーニングもできていない後遺症だ。「最後はアドレナリンを必死で出して、がんばった。スコアは悪かったけど、振れているし、楽しかったですよ」。満身創痍だが残り2日できる喜びは大きい。